建物について
「塔と回廊による構造」
国道330号線から見える、ドームのような塔のような、不思議な建物に興味を惹かれたことはあるでしょうか。 緑の合間から見えるうす茶色の建物は、ある人にとっては東南アジアの空気を感じさせたり、 またはヨーロッパ古都のたたずまい、あるいはイスラムの香りを思い起こさせるかもしれません。 この多国籍風の建物の正体は、沖縄県で初めて建てられた公立美術館、浦添市美術館です。
浦添市美術館を設計したのは、高円宮邸や世田谷美術館といった傑作を生み出した建築家、故・内井昭蔵氏です。 内井氏は浦添市美術館の設計について、「塔と回廊による構造」をテーマにし、次のように解説しています。
「建築は垂直方向に展開される塔性と、水平方向に展開される回廊性によって構成される。
塔性とは足で地をつかんでいる人間、一つの世界を表現し、回廊性とは人と人、世界をつなぐ存在を表現する。
人や世界は一つではなく、多くの人や世界とつながって共存し、より大きな存在となる。」
(参考:『新建築』1990 新建築社 P249より)
主な施設
- 常設展示室
常設展示室は5室からなり、常に琉球漆器の展示を行っています。浦添市美術館が収蔵する琉球漆器の多くを見ていただければと、 1年に2回、テーマ別に4月と10月に展示の入替をしています。
- 企画展示室
企画展自室は大小3室からなり、絵画展や書道展といった平面的な展示会から、彫刻やインスタレーションといった 立体物や空間的な展示会にも対応できような作りになっています。最近ではナポレオン展や古代エジプト展などの総合的な 展示会にも使用されました。
- 図書室
2階にある図書室には、各種美術雑誌から日本の美術、世界の美術、美術全集、美術年鑑など様々な書籍が置かれています。 また琉球漆器専門の美術館ということもあり、沖縄独特の漆器や染織、織物などの工芸に関係する書籍も取り揃えています。 その他に、美術や工芸関係のビデオが集められているビデオギャラリーが設置されています。
- 実習教室
実習教室には、漆芸室や木版・彫刻室、陶芸室や窯などが用意されてあり、充実した実習を受けることができます。 毎年4~6教室ほど実習教室が開催されますので、実習参加者だけでなく見学にもお気軽にお立ち寄りいただけます。
- ミュージアムショップ
友の会が運営するミュージアムショップでは、展示会の図録や関連書籍の他に、県内の陶芸家や漆芸家、 ガラス職人などの作品を取り揃えています。
また、ミュシャやウィリアム・モリスのポストカード、浦添市美術館が収蔵する葛飾北斎作「琉球八景」
パンフレットやポストカードなどを販売しています。
お気軽にお立ち寄りください。
詳しい情報は、こちらです。⇒<友の会HP・ミュージアムショップ>
- cafe花うるし
1階ピロティ前にあるcafe花うるしは、自然の光と植物の緑で落ち着いた雰囲気の喫茶店です。 cafeスタイルのランチやケーキセットなどがあります。美術作品で心を満たし、コーヒーを飲みながらその余韻に浸ってみませんか?
詳しい情報は、こちらです。⇒<友の会HP・花うるし>
施設概要
| 敷地面積 | 7,066平方メートル |
| 延床面積 | 3,360.89平方メートル |
| 導入部門 | 268.41平方メートル |
| 展示部門 | 878.84平方メートル |
| 常設展示室 | 476.47平方メートル |
| 企画展示室 | 384.09平方メートル |
| 教育研究部門 | 375.20平方メートル |
| 収蔵部門 | 154.27平方メートル |
| 調査研究部門 | 154.27平方メートル |
| 事務管理部門 | 186.68平方メートル |
| 電気機械部門 | 337.92平方メートル |
| 共有部門 | 679.08平方メートル |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造/地上2階・地下1階 |
| 竣工 | 平成元年7月31日 |
| 開館 | 平成2 年 2月1日 |
| 設計・監理 | (株)内井昭蔵建築設計事務所 (有)かみもり設計業務委託共同企業体 |
