「広報うらそえ」から振り返る蒲郡市友好都市提携の日

公開日 2016年07月22日

最終更新日 2016年08月02日

蒲郡市友好都市提携35周年
 

「広報うらそえ」1981年12月1日号に残る提携の日の記憶

 昭和56年(1981年)11月4日(水)、その日、浦添市と愛知県蒲郡市はそれまで続けてきた相互交流を未来永劫のものとするべく、友好都市の提携を行いました。
 今年はその年から満35周年を迎えることとなり、両市の市長が相互の夏祭りに足を運ぶなどの相互交流を行います。
 35周年を迎えるにあたり、当時のことを市民はどう受け止め、感じたのか。その記憶を「広報うらそえ」の紙面からご紹介します。
 

がっちりと固い握手

蒲郡市 浦添市 友好都市提携

調印式
友好都市協定書に署名調印した後、ステージ中央に歩みよって
がっちりと握手する長谷部半平市長(左)と比嘉昇市長(右)
 

 蒲郡市と浦添市は、永年にわたる歴史的背景を認識し、更に理解と友好を深め豊かで住みよい近代都市の育成をめざし、産業・教育・文化・スポーツ・観光等あらゆる分野にわたる交流を促進し、市民福祉の向上と恒久平和を念願し、ここに友好都市として提携する。

 愛知県蒲郡市と浦添市の友好都市提携調印式が十一月四日(水)午前十時半から、蒲郡市民会館中ホールいおいて関係者および市民五百人の出席のもと挙行されました。
 友好都市提携協定書に署名をした比嘉昇市長と長谷部半平市長はステージの中央でがっちりと固い握手をして永遠につづく友好親善の契りを交わしました。
 調印式典は蒲郡市企画調整課長小林信雄氏の司会によって進められ、まず竹内太朗収入役の開会のことばで始まり、司会から浦添市代表使節団の紹介がありました。
 紹介はまず式典ステージに登壇している比嘉昇市長以下、島袋嘉盛議長・大嶺信雄副議長・又吉康栄商工会々長・新垣安二同理事・又吉幸一企画部長・佐久川明議会事務局長を紹介した後、観客席に参列している記念行事に参加する郷土芸能使節団として勢理客の獅子舞保存会(仲西正勝会長)の皆さんと安座間澄子琉舞研究所と玉城流翔節会玉城千枝子琉舞道場の皆さんが紹介されました。
 つづいて、両市長による友好都市提携協定書に署名調印が行なわれますが、その前に司会の小林氏から式典に参列されている方々に対し、会場いっぱい協定書を高々と朗読し、両市長による署名調印がステージの両サイドに設けられている署名台において、両市に協定が保存されるように協定書二通を交互に署名して一通づつ分け合いました。
 署名が終わるとステージの中央において、比嘉昇市長と長谷部半平市長が歩みより、場内がわれんばかりの拍手の渦の中をがっちりと固い握手を交わし、今後の浦添市と蒲郡市の友好関係が永遠につづき、相互交流がますます盛んになるものと確認されました。

友好都市提携協定書


 協定書に署名調印した後、長谷部半平市長は、浦添市とは、昭和三十七年に愛知県出身の戦没者英霊をまつる〝愛国地祖の塔〟を浦添城跡内に建立以来、職員研修や議会の行政視察などを通して友好関係を保持し、協定書に署名して名実ともに友好都市として誕生した事を喜び、昭和四十一年には行政事務の改善として、当時の米軍統治下の厳しい状況の中で交流が始まった事を感慨深げにあいさつされ、その交流が今なお続いているもので、それが近代都市の育成に努力されてきた事を述べられ、懸案であった浦添市との友好都市提携が行なわれ、今後、両市の間で市民間の交流を通して友情が永遠に発展することを祈念するというあいさつが行なわれました。
 一方浦添市の比嘉昇市長も、〝愛国地祖の塔〟が建立された時から愛知県との交流が始まり、愛知県の取り計らいにより蒲郡市との友好関係が始まり、職員研修や行政視察など格別な配慮をいただき浦添市の発展の手助けをいただいたと感謝の意を表わし、蒲郡市との友好都市提携は浦添市民の総意であり、これを契機に今後、産業経済・文化および子弟教育などあらゆる分野において相互交流を深め、友好都市として、友好の輪を広め親善の絆を強めていきたいと抱負を述べていました。
 そして蒲郡市から愛知県の特産品の七宝焼の皿を、浦添市からは琉球漆器の記念品交換が行なわれました。
 また、蒲郡市議会より畑田与志夫議長、浦添市からは島袋嘉盛議長がそれぞれ市民を代表して祝辞が述べられ、大竹重雄商工会議所会頭が蒲郡市と浦添市の友好発展を祈念して〝万歳三唱〟の音頭をとって参列者全員で行ない友好都市調印式典を閉じ、引きつづき記念行事として両市の交流使節団によるアトラクションが披露されました。
 

花を添えた民俗芸能 カチャーシーも飛び出す 式典記念行事

三谷小学校合唱部
式典記念行事に花を添えた三谷小学校合唱部の皆さん
 

 調印式展を無事終えて午前十一時三十分からは同ホールにおいて記念行事が行なわれ、蒲郡市の三谷小学校の合唱部による合唱と浦添市からは勢理客の獅子舞と琉球舞踊が披露されました。
 合唱の三谷小学校は五・六年生を中心に参加しました。この小学校の合唱部は昭和四十七年に合唱部を再発足させて以来、本年度で十年をむかえ、各種の演奏会で活躍しています。
 特に、昭和四十九年にはCBC音楽コンクールと、翌年の昭和五十年にはNHK合唱コンクール全国大会で、それぞれ最優秀校となり、常に全国でもトップレベルのクラスです。また昭和五十二年には愛知県文化選奨奨励賞の第一回の受賞校にも選ばれて、蒲郡市が全国に誇れる合唱部とされています。
 曲は、かわいらしい児童生徒の歌声がピアノの伴奏とともに〝蒲郡市歌〟の合唱が会場いっぱいに流れると、なにかしら熱いものがジーンとこみあげてくるものがあります。合唱は〝蒲郡市民の歌〟・〝よめいり行列〟・〝島の花よめさん〟とつづきますが、友好都市提携ということで、人間にたとえれば「結婚式を挙げた」ということになり、合唱の選曲も〝よめ入り〟・〝花よめ〟というような曲目が二曲も入ってまことにめでたい歌がつぎつぎと流れました。
 そして合唱組曲「火の国の歌」より阿蘇……を力強く歌ってくれました。
 浦添市からは勢理客獅子舞保存会が、今から四百年ほど前に中国大陸から伝わったと言われる獅子の演舞が披露されました。この獅子の威力であらゆる厄災が払われ豊年祭には、獅子を舞わせ五穀豊穣を祈願するとともに、部落の発展と子孫の繁栄を祈るものであり、勢理客自治会では毎年旧八月十五日には獅子舞を区民に披露するならわしであります。したがって友好都市を結ぶにあたりこの獅子舞は格好の出しもので、蒲郡市民にたいへん喜ばれました。
 琉球舞踊は地謡の棚原忠徳先生の解説によって、まず祝宴の時の座開きには必ず踊られるめでたい〝かぎやで風〟が安座間澄子琉舞研究所の皆さんによって披露され、そして玉城千枝子琉舞道場の皆さんによる「綛掛」や琉舞の真髄を見せてもらった「花風」など、これが琉球舞踊だといわれる程すばらしい演技を披露していただき、蒲郡市民も感激していました。
 記念行事のフィナーレはカチャーシの曲で比嘉昇市長や島袋嘉盛議長以下浦添市の使節団や蒲郡市の方々と一緒になってステージいっぱいに喜びを表わしたカチャーシーを踊って記念行事の幕を閉じ、十一月六日からはじまる〝浦添てだこまつり〟で再会を約束しました。
 

オリオンビールで乾杯 記念品にコロニーセンターのループタイの焼きもの

 友好都市提携記念行事の行われた蒲郡市民会館中ホールにおいて、蒲郡市民に浦添市に本社のあるオリオンビール株式会社(座間味康真社長)の御好意により缶ビール三十ケース(七百二十本)が寄贈されました。
 これは蒲郡市民へ沖縄のビールを紹介して、沖縄の地場産業を理解してもらおうとするもので、浦添商工会の又吉康栄会長は蒲郡市民に対して盛んにオリオンビールの宣伝をされていました。また式典に参列した方に対してはその他に蒲郡市がわざわざ浦添市内にある身障者授産施設コロニーセンターに発注した獅子頭の焼きもののループタイを一人ひとりに記念品として寄贈されました。
 これは今年が国際障害者年にあたり浦添市内の身障者の方々が力いっぱい作った作品で友好都市を記念して蒲郡市のアイデアによる記念品です。
 

にぎわった市民まつり

蒲郡市 浦添市 友好都市提携記念「第4回 浦添てだこまつり」 市民の叡智を結集したてだこまつり

てだこ火リレー
市内約600人の子どもたちによるてだこ火リレー
 

 蒲郡市・浦添市友好都市提携記念として「第四回浦添てだこまつり」(比嘉昇てだこまつり実行委員長)が十一月六日(金)から八日(日)までの三日間、市民会館のまつり広場を中心に盛大に行なわれました。
 まつりの初日は午後三時から英祖王の居城であった伊祖城跡にて伊祖部落の住民と比嘉昇市長による礼拝が行なわれ、そこで〝てだこ〟にちなんで拝所にて太陽の光線から採火する「てだこ火採火式」が行なわれました。
 午後三時半、採火されると採火式に列席した方々から拍手が起り午後四時には地元の伊祖子ども会と牧港子ども会によって市内を二コースに分かれて「てだこ火リレー」が行なわれました。このリレーは市内約六百人の子どもたちや国際障害者年を記念して市内の身障者の方々が参加してリレーを行ない終点の市民会館のまつり広場に設置された市内三十自治会と浦添市・友好都市の蒲郡市の計三十二本のポールを型どった炬火台に今年の夏、全国大会に出場した浦添中学校女子バレーボールチームの砂川とも子主将と、全国制覇をした神森中学校ハンドボールチームの当間敬主将の二人で点火を行ない、比嘉昇市長によりまつりびらきが高々と宣言されました。
 まつりびらきの式典において宮城自治会による婦人会・子ども会OB会の合同エイサー・西原青年会によるエイサーなど華やかな演技がまつり広場で披露される頃には人出も多くなり、まつり気分に浸りました。
 

ミスてだこ
ミスてだこに選ばれた城間弘美さん(ミスホワイトリリー左)
松田理恵子さん(ミスゴールデンカップ中)、棚原綾子さん(ミスサンフラワー右)
 

 ミスてだこコンテストは初日目の午後七時から市民会館の大ホールにおいて満場の観衆の中で三十三人の応募者から厳選なる審査の結果、ミスホワイトリリーに城間弘美さん(十九歳)・ミスサンフラワーに棚原綾子さん(十九歳)ミスゴールデンカップに松田理恵子さん(二十歳)の三人がミスてだこに選出されました。
 まつりの二日目は午前中の市内企業による街頭車輌パレードや城間大通りの歩行者天国などでにぎわいました。
 

蒲郡市友好都市歓迎レセプション

歓迎レセプション
両市の市旗をもった市民から熱烈な歓迎をうける長谷部半平市長
 

 今回のまつりは愛知県蒲郡市との友好都市提携記念まつりと銘打って行なわれ、十一月七日(土)午後七時から蒲郡市の長谷部半平市長以下十人の使節団を歓迎するレセプションがまつり広場において盛大に行なわれました。
 蒲郡市の使節団が会場に姿を現わすと指笛と蒲郡市と浦添市の市章が入った小旗を振った市民が熱烈な歓迎をし、長谷部半平市長は沿道の人たちに握手をもって歓迎に応えていました。小雨がパラつくあいにくの天候であったが歓迎レセプションには多ぜいの市民がつめかけ、一行がまつり広場の特設ステージに登壇すると、司会の翁長盛正秘書課長より蒲郡市の使節団、長谷部半平市長・竹尾春治副議長・鈴木勲・大場康夫・新美淳一郎・高橋政春の四市議や、大竹重雄商工会議所会頭・大竹正之指導管理課長・原田昭一議会事務局長・神谷千秋秘書課長・小林信雄企画調整課長が広場に参集している市民に紹介されました。
 また、ステージ左側には浦添市代表団が並らび、その中には十九年前から蒲郡市との友好関係を保持してきた又吉幸助前村長・又吉盛一前市長などの顔ぶれが見られ、長い友情が継続されてきていることがうかがわれました。
長谷部半平市長と比嘉昇市長はともに手を取り合って未来永劫の友情を!とお互いをたたえあい一人ひとりに握手を交わしました。
 歓迎レセプションを終えると仕掛花火による「祝 蒲郡市浦添市友好都市提携」という文字が市民会館の屋上にセットされ夜空にくっきりとあざやかな文字が浮びました。そしてナイヤガラの滝の仕掛花火も駐車場の広場いっぱいに点火され市民の拍手が一段と大きくなりまつりを盛り上げました。
 

市民総参加による市民パレード 述べ人数十六万三千人の人出

市民パレード1

市民パレード2
 

 ステージにおいては〝てだこ太鼓〟・〝獅子舞〟・〝民謡ショウなど多彩な催しものが披露され、また市民会館大ホールでは民俗芸能や古典音楽などがまつりの二日目と最終日に行なわれました。
 まつりの最終日は午後三時から市民総出による〝市民パレード〟が屋富祖大通りと前田公民館前の二か所からスタートしてまつり広場に向かい、各自治会が思い思いの思考を凝らした扮装で、自治会の持味を生かした演出で沿道をパレードして競演をくり返しまつり広場に集合しました。
 三日間にわたるてだこまつりは市民の積極的な参加により市民の心が一つになるコミュニケーションの場をつくり、述べ人数十六万三千人という人出は子どもから大人まで、みんなで英知を結集してすばらしいまつりであった事を物語っています。そして最終日のてだこ火の一本一本の火が消えて、また来年の〝てだこ火〟が灯るまで別れを惜しみ全日程を終了しました。

※当時の原文を転載しています。

 

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