【ROAD】15 松川園子さん(29.10)

公開日 2017年10月12日

最終更新日 2017年10月12日

松川園子さん

「楽しく子育て」がモットー お母さんと子どもの優しい味方

「子どもたちは社会の宝です」。そう自信に満ちた声で話すのは子ども支援事業コミュニティ広場Anneの所長、松川園子さん(54)。自身も5人の子どもと2人の里子を育て、Anneを中心に民生委員や学校ボランティア活動もしている、地域の「お母さん」のような存在です。
「Anneもおかげさまで3年目になりました。今も多くのお母さんたちが利用してくれます」と笑顔で語ります。その起ち上げには、30年にもわたる松川さんの思いが深く関わっていました。
 

相談対応の様子
 

 元々養護教諭だった松川さん。25年間勤務する中で、生徒たちからいろいろな相談を受けたと言います。相談に来る子どもたちの大半は家族とうまくいかないストレスによる体調不良を訴えていました。「辛そうな顔をした子どもたちから相談をうけているうちに、どうにか笑顔にしてあげたい。子どもたちの親や兄弟を替えることは出来ないけど、私が親として育ててあげたらどうか?」などいろいろと考えるようになりました。
 そのような思いから松川さんは家族と相談し、乳幼児2人を受け入れることを決めます。「受け入れることに躊躇はありませんでしたし、とてもかわいくて、実子と同じぐらいの愛情を注ぎました」。
 

楽しい会話のひととき

 しかし、里子の1人が小学校高学年の時に問題を起こし始めます。「先生に注意を受け、それがストレスだったみたいです」。軽度の発達障害を抱え、家ではおとなしいのに学校ではまるで別人のように暴れるなど、どうすればいいかわからない状況の中、松川さんは答えを求めて障がい児子育てについて猛勉強しました。わが子をいろいろなイベントに連れていき、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)としてスポーツをさせ、一つ一つのステップを踏むことでその子は次第に穏やかになっていきました。
「スポーツをさせたときですが、すごくキラキラした笑顔を見せたんです。徐々に変化を見せ、他人にとてもやさしくなってくれました。子どもたちは誰かが見てくれている、寄り添ってくれることがとてもうれしいということがわかりました。今では下級生の子にすごく慕われていると他のお母さんから聞きます」。
 退職後もいろいろな形で子どもたちに関わろうと行動する松川さん。小中学校での読み聞かせボランティアや民生委員も始め、より専門的な知識として各種講座を受講します。
 

ありんこクラブの様子
 

 活動を通し、子どもを保育園に預けていないお母さんたちが、家庭保育でとても悩んでいる現状を見て松川さんはこう思いました。「お母さんたちがリラックスできるような、そして子どもも一緒に幸せになれるような場所があったらな」と。何ができるかと模索していたとき、夫が当山に空き事務所を所有していることを知り、「じゃあ私がその場所を作ろう!」と、子ども支援事業コミュニティ広場Anneの立ち上げに奮起しました。
 経営については素人だった松川さんですが、「お母さんたちのため、子どもたちのため」という思いのもと、試行錯誤を重ね、子育てを楽しんでもらうための場所づくりに徹しました。
 その思いが届いたのか、子育てコミュニティ広場「Anne」には多くのお母さんたちが訪れます。ヨガやランチでリラックスし、友達同士や松川さんと子育ての話をするなど、盛んに活用されています。子どもの誕生日にはバースデーケーキを用意し、皆で祝うことも。
「子どもたちが心豊かに生活できるために、私も頑張ります。これからもお母さんたちといろんな会話をして、私の経験や知識などを共有していきたいです」と、松川さんは優しいまなざしで子どもたちを見つめました。

松川園子(まつかわ・そのこ)さん
 いろいろな形で子育て支援に関わろうとする、その思いは尽きない。
 子ども支援事業コミュニティ広場Anne経営者、地域ボランティア活動に従事。里親会会員、沖縄LD児・者親の会 はばたき会員、浦添市子育て支援アドバイザー、浦添市ファミリーサポートまかせて会員、民生委員(浦西中学校区主任児童員)

 

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