浦添市環境マップ-てだこ環境調査団

pH(ピーエイチ)
pHとは、酸性、アルカリ性の度合いを表す数値で0~14まであります。
pHが7より大きな数値がアルカリ性で、一般にpHが高い、と表現されます。身近なものとしては洗剤や石灰、灰などがあります。味としては苦味があり、食品としてはアルカリ性のものはほとんどありません。
pHが7より小さい数値が酸性で、一般にpHが低い、と表現されます。pH4~6の弱酸性のものは多くの果物、清涼飲料水など身近にたくさんあります。また、最近話題になっている酸性雨もそのうちの一つです。
pHが7は酸性でもアルカリ性でもなく中性のことです。身近なものとしては水道水や井戸水の多くが中性です。

COD(化学的酸素要求量)
CODとは、水の中に含まれている汚れ(主に有機物※1の汚れ)の度合いを表すものです。
CODの濃度が高いと、水中の酸素を奪ってしまうので、魚がすめなくなってしまい、自然浄化作用※2も止まってしまいます。
ふつう、河川におけるCODの増える汚れの原因の半分以上は、生活排水だと言われています。洗剤や、食べ物のくず、食事のあとの油汚れなどは、CODを上昇させる大きな原因になっています。
本来、川の水はBOD(生物的酸素要求量)で、汚れ具合を比較しますが、BODを調べるためには器具や時間が必要なので、てだこ環境調査団では、市販のパックテストで簡単に調べられるCODを調べました。
※1有機物とは・・・
微生物によって分解されるもの(落ち葉、動物や昆虫の死骸、生ごみなど)
※2自然浄化作用とは・・・
河川には、有機物が流入しても微生物の働きで二酸化炭素や水などに分解してしまう作用があり、これを河川の自然浄化作用といいます。
<CODでみる汚れの目安>
COD
(mg/L)
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汚れの目安
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例
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1 未満
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きれいな水
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きれいな渓流(川)
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1 ~ 2
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ふつうの水
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雨水
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2 ~ 5
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少し汚い水
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河川の下流
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5 ~ 10
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汚い水
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汚水
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透視度
透視度とは、水の透明さを表す指標で、この数値が大きいほど水が澄んでいて、小さいほど水が濁っています。
標識板に描いた二重十字線(線の太さ0.5mm、間隔1mm)が見えにくくなったときの水の高さを「cm」で読んだのが透視度です。

塩分濃度
水に溶けこんでいる、塩などの固形物の割合。海の水は3%前後です。

生活排水で川を汚さない工夫
川をよごす排水の大部分は、家庭と工場から出ています。そのうち、家庭から出る生活排水が全体の約7割となっており、特に、台所から出る排水がその半分近くに達します。私たち一人一人が、川の水をできるだけよごさないように心がけたいものです。毎日の暮らしの中でちょっとした心づかいや工夫で、この生活排水を減らすことが大切です。
・ 油をそのまま流しに捨てるのはやめましょう。
・ 食器などのよごれを紙などでぬぐってからあらいましょう。
・ 必要以上の洗剤は使わないようにしましょう。
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