家の周りや道路脇など、身近なところで目にするカタツムリ。森や公園などへ探しに行くと、もっと違った形や色のカタツムリが見られます。もっと詳しく観察してみましょう。

人家の周りでよく見られる
オキナワウスカワマイマイ

 浦添市で大規模な緑地が残っている浦添大公園では、いろいろな種類のカタツムリが見られます。カタツムリの仲間は乾燥に弱いので、森や林など湿度が高いじめじめとした場所にたくさん棲んでいます。

 どんなカタツムリが見つかるかな?

 

   【 殻の形 】

平たい殻が特徴的なオオカサマイマイ

尖った大きな殻を持つアフリカマイマイ

ヤマタニシの仲間はフタを持っている
(写真はオキナワヤマタニシ

殻を持たないカタツムリの仲間
(写真はナメクジの一種)

 

  【殻の色・模様】

緑色の身体が透明の殻に透けて見える
アオミオカタニシ

茶色に黒い帯模様の入っている
シュリマイマイ

  【ホタルとの関係・・・沖縄のホタルについて】

 有名なゲンジボタルやヘイケボタルなど本土にいるホタルの幼虫は水中に棲み、カワニナなどの貝を食べて生活しています。しかし、沖縄島にいるホタルの幼虫は陸上に棲み、カタツムリ類を食べて生活しています。
 カタツムリ類の多い浦添大公園ではオキナワマドボタルがよく見られます。幼虫はカタツムリ類を食べる肉食性ですが、成虫になるとほとんど餌を食べることなく、交尾をして死んでしまうそうです。幼虫は一年中見ることができますが、成虫は4月~5月にかけて現れます。


オキナワマドボタルの幼虫


カタツムリを襲うオキナワマドボタルの幼虫

  

  【カタツムリ類をうまく観察するコツ】

 カタツムリの仲間は、温度と湿度が高いと活発に活動します。暖かい時期の
雨上がりなどに公園へ行けば、たくさんのカタツムリを見られると思います。
 また植物の葉上、樹幹、林床などを探すと見つかりやすいです。

【観察の注意点】

 なるべく直接手を触れないように心掛けましょう。カタツムリには「広東住血線虫」という寄生虫がいる場合があります。あやまって口などから体内に入り込むと、人体に悪い影響を及ぼし、危険です。触った場合には、よく手を洗いましょう。

 浦添市環境マップ - 自然の残された見どころ - 浦添大公園の環境