京都大学の研究概要

記事番号: 1-12190

公開日 1900年01月01日

京都大学では島桑の加工品に含まれるDNJについて研究を行ってきました。直近の研究をご紹介させていただきます。

令和5年度研究結果 

ヒト組換えα-グルコシダーゼの動物細胞での発現及びその性状解析

【目的】
・HEK293細胞及びNIH3T3細胞にヒト組換えα-グルコシダーゼを発現させ、その性状解析を行う。

【結果】
・発現の条件検討を行った。細胞の回収のタイミングや添加するプラスミド量は発現に影響を与えないと考えられる。
・ヒト組換えα-グルコシダーゼのMGとSIの基質特異性を調べた。また、1-DNJがMG、SIともに阻害することを示した。
・リアルタイムPCRを行った。コンタミネーションが発生したため、現在原因の特定を行っている。一方で発現自体はなされていると考えられる。

令和5年度 京都大学 大学院 研究成果報告

 

 

令和5年度研究結果 

1-デオキシノジリマイシンによるα-グルコシダーゼ阻害の速度論的解析

【目的】
・1-DNJによるα-グルコシダーゼ阻害の速度論的解析を行い、阻害定数(Ki)の温度依存性を調べる。

【結果】
・マルターゼ、およびスクラーゼによる反応は1-DNJの添加により、Kmが2.5~17倍に増加し、Vmaxは70~90%に減少した。
・1-DNJはマルターゼに対し混合阻害の様式で阻害した。[ESI] の解離定数( Ki‘ )は、[EI] の解離定数( Ki )の5~10倍であった。 KiとKi ‘はともに温度の上昇により低下した。

令和5年度 京都大学 大学院 研究成果報告

 

 

京都大学の研究一覧

令和2年度研究結果

令和3年度研究結果

令和4年度研究結果

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