☆南米からのおたより☆9月号【ペルー】

記事番号: 1-14346

公開日 2025年09月26日

ペルーアナとウチナーンチュとしての誇り:アイデンティティの共生

2024年度南米移住者子弟研修生

高群 儀武 ヒメナ ニケラ(ペルー)

 

こんにちは!ヒメナです。

 

今回は、私にとってとても大切な三つの出来事について紹介したいと思います。「イチャリバチョーデー」発表、ペルーでのお盆、そして最近(スペイン語話者圏の)ネットで話題になった「朝ごはんワールドカップ(Mundial de Desayunos)」です。

 

8月には、「イチャリバチョーデー」というイベントで、2024年度の研修生である知念マサルさん(北中城村)、嘉手納フランシスコさん(宜野座村)、真栄城テツオさん(那覇市)、タイラ・ヨシオさん(南城市)と一緒に三線を演奏する機会がありました。音楽を通して集まり、ウチナーンチュ文化を地域のみなさんと少しでも分かち合えて、とても素敵な一時でした。

 


(左)「イチャリバチョーデー」での演奏姿

(右)演奏者たちの集合写真

 

同じ頃、ペルーでもお盆を迎えました。日本のようにお祭りの形ではありませんが、日系の家族はお墓や親戚の家に集まって先祖を偲びます。国や世代を超えて伝統が生き続けていることを実感できる大切な行事です。

 

そして伝統といえば、今月面白いものがバズっていました。スペインの配信者イバイ・ジャノスさんが始めた「朝ごはんワールドカップ」です。16か国が自国の伝統的な朝食で競い合い、ペルーはベネズエラとの決勝に進みました。ペルーからの代表はパン・コン・チチャロン※1、タマレ※2、そしてカフェ・パサード※3! 実は私の実家はチチャロンのお店を経営しているので、自分にとても身近な料理が世界の舞台に出たことが本当にうれしかったです。最終的にペルーは優勝しました!


(左)「朝ごはんワールドカップ」の対戦表と決戦

(右)ペルーの代表品:パン・コン・チチャロン!


※1 ペルーの国民的なサンドイッチで、カリッと揚げられた豚バラ肉と、甘く素揚げされたサツマイモ、そして赤タマネギのサルサを柔らかいパンで挟んだものです。

※2 すりつぶしたトウモロコシやラードをバナナの葉に包んで蒸した中央米や南米の伝統的なチマキみたいな料理です。

※3 ペルーの伝統的なコーヒーです。
 

最後に少しだけ予告をすると、もうすぐ「オキナンピアダス※4」が始まります。日系コミュニティーの年中行事の一大イベントの一つで、スポーツとコミュニティの精神があふれる日です。次回の記事で詳しくお伝えしたいと思います。


2023年度「オキナンピアダス」で「浦添市同士会」準優勝の集合写真

 

※4 2013年からペルーで開催されている、沖縄県人会や市町村の同士会によるオリンピックです。三日間にわたり、スポーツから文化的な競技までを競うイベントです。

 

今回はここまで。これらの体験、文化的パフォーマンスから家族的伝統、そして楽しい遊びの国際的コンペさえ、私たちのアイデンティティがどれほど繋がっているかを音楽、食べ物、そしてコミュニティを通して改めて感じました。

 

それでは、また次回お会いしましょう!

 

ヒメナ

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