上へ

  水質調査

  水生生物調査

  植物調査

  景観調査

  騒音調査

  陸域動物調査

 

 




平成25年度 てだこ環境調査団
 

 

水質について

1. 調査結果

干支橋と当山橋では水温、pHCODに大きな違いが見られました。

水温は下流側測定地点の干支橋で平均28.4℃、上流側測定地点の当山橋で31.0℃で、干支橋の方が2.6℃低く、CODは干支橋で平均8.7/l、当山橋で平均11.2/lで、 干支橋の方が2.5/l低い値となりました。

温度の違いの原因は、 干支橋の上流側の護岸には樹木が生育し水面を覆う日蔭を形成している一方、当山橋の上流側は草地となっており日光が直接 当たっていたためであると推測されました。CODの違いの原因は、干支橋の上流は浦添大公園内を流れている一方、当山橋の上流は市街地を流れているため、排水の流入の影響を強く受けているためであると推測されました。

 

地点

干 支橋

当 山橋

A-1

A-2

A-3

A平均

B-1

B-2

B-3

B平均

水温

()

予測値

28.0

29

29

25

27

25

実測値

28.4

28.4

28.4

28.4

31.0

31

31

31.0

にごり(水色)

少 し濁っていた

透 明

透 明

少 し黄色っぽい

pH

予測値

8.0

9

7

8

8

8

実測値

7.5

7.5

7

7.3

8.0

7.8

7.5

7.76

COD

(/l)

予測値

8

8

2

10

13

実測値

8

8

10

8.7

13

9

11.5

11.2

透明度

(cm)

予測値

25.0

40

30

30

40

実測値

50cm以上

50cm以上

50cm以上

50cm以上

50cm以上

50cm以上

50cm以上

50cm以上

 

測定方法の説明

パックテストによる測定

 

2. 環境評価

2-1 評価

A班】

調査の結果、浦添大公園内を流れる牧港川における水質は、干支橋付近でph7.3 COD8.7mg/lでした。環境基準pH6.5以上8.5以下、身近な水環境の全国一斉調査COD6.3と比較した結果、身近な水環境の全国一斉調査より、他の河川に比べて今回の調査地のCODは高い値でした。

以上のことから、牧港川は生活排水などの流入が多く汚い川と評価しました。

B班】

調査の結果、浦添大公園内を流れる牧港川における水質は、当山橋付近でph7.8 COD11.2 mg/lでした。干支橋pH7.3COD8.7と比較した結果、pHは干支橋に比べて高く、CODも干支橋に比べて高い値でした。以上のことから、調査した下流域よりも高い値が出ており、生活用水による汚染が考えられると評価しました。

 

2-2 現状

団員が観察した牧港川の水質の現状は?

・臭い。ほのかな異臭を感じた。

・ユスリカが多かった→つまり大変きたない水。

・透明度は50cm以 上あり透明度は良いが、流れている川の水の色はそんなにきれいに感じない。

・思ったより汚い。

・家庭ゴミやビニール袋が川の岩などにひっかかっていた。

 

2-3 問題・課題

牧港川の現状から、以下のような問題があると考えられました。

・川で釣った魚が食べられない。

・泳げない。川に入れない。

さ らに、それらの問題に対する課題が挙げられました。

・魚がいる川にしたい。

・水質 地表面の汚水が川に流れ込んで汚水となっているのではないか。

pHCODなど 水質の計測で得られた結果だけでなく、「泳げない」「魚が食べられない」「臭い」などから、川が汚れていると感じている 団員が多くいました。牧港川は、水の汚れが原因で、多くの市民にとって遊んだり親しんだりする環境ではなくなっているようです。

 

2-4 対策

牧港川の水質を良くするために、どうすれば良いかを団員で議論し、自由に意見を挙げてもらいました。

 

・下水道を整備する。

・コンクリート、アスファルトによる地面の舗装

・生活排水を流さない。

・排水、グレーチングのゴミ拾い。ゴミが川に流れつく前に防ぐ。

・自然に還る素材で作られた分解されるビニールなど新素材の開発。


 次の結果を見る

  浦添市環境マップ - てだこ環境調査団 - 平成25年度