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平成25年度 てだこ環境調査団
 

 

植物について

1. 調査結果

外来種調査の結果、団員が確認した外来種の位置を図に示しました。

 これらの外来種が広範囲に分布していることが分かりました。

 

  

踏査の様子

確認された重要種

 

2. 環境評価

2-1 評価

A班】

調査の結果、浦添大公園内の植物の現況は、自生種は143(75.3)、帰化 種は47(24.7)でした。帰化種について末吉公園と比較した結果、浦添大公園の方が多い結果となりました。

 

B班】

調査の結果、浦添大公園内の植物の現況は、自生種は143(75.3)、帰化 種は47(24.7)でした。沖縄本島平均は自生種は1748(81.8)、帰化種は388(18.2) 、硫黄鳥島は自生種122(96.1)、帰化種5(3.9)と比較した結果、沖縄県平均と比べて帰化種の割合が高く、特に硫黄鳥島に比べて帰化種の割合が極端に高い結果となりました。

 

2-2 現状

団員が観察した浦添大公園の外来種の現状として、以下のような意見が挙げられていました。

・人が多い方が帰化種が多い。

・人が多く出入りすると種子が拡散される。

・道路などに近い程、帰化植物が多い。

・人間の利用頻度が高いと帰化植物が多くなる。

・帰化種は開発時に紛れ込むことがある。

・植栽工事によって持ち込まれることもある。

・植林した物が、その後に管理できなく放置され帰化する。

・小湾川上流(浦添工業高校、 前田ニュータウン)、住宅街の庭木、園芸の外来種の花の種が飛んで、周辺に根付いてしまう。

  

帰化植物の分布や拡散の状況に興味を持った団員が多くいました。

 

2-3 問題・課題

そこから見えてきた課題は以下のようなものでした。

 

・本来、自生していた植物が少なくなっている。

・帰化種が多いと自生種の存在を脅かす可能性がある。

 

2-4 対策

上記の課題を実現するために、どうすれば良いかを団員で議論し、自由に対策を挙げてもらいました。

 

管理関連

・自生種の植物を保護して増やし、元に戻す。

・増え過ぎた帰化種の選択的な草刈り。

・植物の生息バランスを管理する作業を行う。

・帰化植物を初期に抜き取る。

・何年ごとか定期的に帰化種数を調査し、増え過ぎを防ぐ。

・どうせ植えるなら自生種を植える。

 

環境教育関連

・自然の変化と利用しやすさについて考える場を持つ。

・子供の頃から沖縄の植物の名前や育ち方を知る機会を持つ。

 

その他

・整備費を増やす。

・「うらそえだより」などで外来種への対策のお知らせ。

・コミュニティガーデン*の 設置

  

*コミュニティガーデンとは:市民が主体となって、地域のために場所を選定し、造成から維持管理まですべての過程を自主的な活動によって支えている『緑の空間』を創出する活動を言います。