磯には、陸上とはまったく違った、いろんな形や色をしたおもしろい生き物がたくさんすんでいます。浦添市の海辺でも、そんな磯の生き物たちを意外なほど目にすることができます。


観察へ行くときは、必ず大人の人といっしょに行きましょう。

潮の満ち引きにより、水の深さが急激に変化することがあるので、十分に注意してください。

磯へ行くときは、必ずマリンシューズや長靴などをはいて行きましょう。素足やビーチサンダルでは、けがをしたり、危険生物に刺されたりすることがあり大変危険です。

なるべくサンゴや海草などを踏まないように歩きましょう。

 

●どこにいるの??

  上の二つの写真には、それぞれ生き物がかくれています。どこにいるでしょう?(答えはこのページの一番下にあります。)


●ユニークな名前の生き物たち

 ちょっと笑ってしまう、なるほどとうなってしまう、そんな名前の生き物たちをご紹介します。


ケブカガニ

毛深い!

ケブカカニダマシ

毛深いカニダマシ。
じつはカニじゃなく、ヤドカリの仲間。

スベスベマンジュウガニ

でも食べちゃだめ


ムラサキグミモドキ
なるほど


●これも貝??


ミミガイ

貝がらが耳の形をしています。
足や体が大きく、からにおさまりません。
貝がらは背中にのっかっている感じです。
貝がらにあいているあなから、呼吸や排泄をします。

 
▲リュウキュウオトメガサ
  
 

▲もう少し貝がらが出ている状態。

  生きているときは、貝がらは
膜にすっぽりつつまれています。
下の写真はまん中の白っぽい部分に
からがのぞいています。


●ウミウシのなかま

  最近ダイバーたちの間で観察したり写真をとったりするのが流行しているウミウシ。実はここからここまでがウミウシ、というちゃんとした決まりはありません。ふつう、貝がらをまったくもたない貝類を指すことが多いようです。

 ウミウシは種によって食べるものが決まっていますが、それぞれに見るとまったく違うものを食べています。海藻を食べるものもいますが、多くは肉食性です。ゴカイ、小さな貝、エビなどから岩にくっついているカイメン、ホヤ、サンゴ類などを食べるものもいます。中には他の種のウミウシや卵を食べたり、共食いをするものもいます。

 ウミウシのなかまは色があざやかで形が変わっているものが多く、逃げたりせずにのろのろ歩いているので、観察がしやすく、見ていておもしろい生き物です。

参考文献:「ウミウシガイドブック 沖縄・慶良間諸島の海から」 小野篤司 著


●ケヤリムシのなかま


▲イバラカンザシ
5cmくらい。
いろいろな色のものがいます。
群生しているところは
まるでお花畑のようです。


▲インドケヤリ
10cmくらい。
(土台のほうにうつっている
オレンジ色のものは
ルソンヒトデです)

  サンゴや岩の上に色とりどりのふさふさしているものがいます。つつくとふさふさが土台の部分にひっこんだりします。そんなケヤリムシのなかまは、釣りのえさとして有名なゴカイや、危険生物のページに登場しているウミケムシなどと同じ多毛類に属しています。
 土台の部分はフジツボのようにかたい石灰質で、そこから出しているたくさんの毛のようなものでプランクトンをつかまえて食べています。


●どこにいるの??の答え


イソアワモチがかくれています。
5cmくらいで岩の上にいます。
沖縄では食用にされます。


タコがかくれています。

 

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