ハブについて


  1.ハブとは

  2.浦添市のハブ捕獲事業

  3.ハブに出会わないための、または出会ったときの注意点

  4.ハブに咬まれた場合



1.ハブとは

全長100~200cm、最大で250cmにもなる大型のヘビです。黄色か白色の地に黒い網模様の入った体、そして大きな三角形の頭が特徴です。ハブの毒は出血毒と呼ばれ、噛まれた傷から体内に入ると血管や筋肉といった組織を破壊してしまいます。噛まれた場合は急いで病院で血清治療を行いますが、後遺症が残る場合もあります。  


・ハブは夜行性

・餌は魚類から鳥類、哺乳類まで様々な動物を捕るが、餌の最も大きな割合を占めるのはクマネズミ・ドブネズミ類。

・地上でも樹上でも活動する

・冬季は活動性は下がるものの冬眠はしない

・飼育下での寿命は20年を超える

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2.浦添市のハブ捕獲事業

浦添市では、市民からの要請があった市内のいろいろな場所にハブ捕獲器を設置しています。浦添市のような都市でも、市街地の辺縁部や、山間や河川沿いの緑の多く残る場所ではこれまで多くのハブが捕獲されています。平成17年度に捕獲されたハブは87個体にのぼります。  


ハブ捕獲器
(箱の横には「ハブ」の文字が書かれています)

ハブ捕獲器はこのような場所に、外からは簡単にわからないよう設置してあります

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3.ハブに出会わないための、または出会ったときの注意点

昼間  
 夜行性であるハブは、昼間は石垣の隙間や木の根の間、物の下など体が隠れる場所に潜り込んでおとなしくしています。それにもかかわらず、これまでに県内で起こっている咬傷事件の多くは昼間の農作業中に起こっています。これは、農耕地周辺には餌であるネズミ類が多く、ハブも多く生息すること、農作業中に作物や物陰でじっとしているハブに気づかずに、近寄りすぎてしまったこと等により起こったと考えられます。昼間であっても、日陰になっている草むらや物陰、倒木や大型ゴミの近くなどでは注意が必要です。

夜間  
 夜はハブの活動時間です。普通の人が夜間に森や茂みに入っていくことはあまりないと思いますが、もし道で出会ってしまった場合は近づかないようにしましょう。ハブの攻撃距離は体の半分~2/3ともいわれており、体長250cmのハブでは約1.5m以内が射程距離に入ります。夜間に街灯のない暗い場所を歩くときは懐中電灯を使用し、足下には十分注意しましょう。またハブは木にも登ることがあるため、樹上にも注意を払いましょう。

咬まれると大変な目にあうハブですが、自ら人に近づいていって咬む訳ではありません。たいていは、ハブの自己防衛距離内に、人が知らず知らずのうちに入り込んでしまうために、咬傷事故が起きると考えられます。多くの野生動物は、人が近くに来たことに気づくと、うなったりガサガサ音を立てて逃げるためその存在に気づきやすいですが、ハブは鳴くこともなく、あまり動かず、動くときにも音をあまり立てないため、人は咬まれたり相当近くに寄るまで、ハブの存在に気づかないことが多いと考えられます。

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4.ハブに咬まれた場合

もしハブに咬まれた場合は以下の方法で対処しましょう。 

大声で助けを呼ぶ

病院へ行く
  走ったりして体を動かすと毒の回りが早くなるので、自分ではできるだけ動かず、人を呼んで病院まで運んでもらいましょう。

● ハブ抗毒素常備医療機関 ●

浦添市内でハブ抗毒素を常備している医療機関  


      医療法人仁愛会浦添総合病院

住所:浦添市伊祖4丁目16番地1号

電話番号:098-878-0231  

  県内のその他のハブ抗毒素常備医療機関については、沖縄県の薬務衛生課のホームページをご覧下さい。

毒を吸い出す
  
専用の吸引器がなければ口を使って、傷口から血と一緒に毒を吸い出します。毒は飲み込んでも、胃で消化分解されるので心配ありません。

  専用の吸引器

 アウトドアショップなどで購入できる。ハチに刺されたときなどにも使用できる。

 

 

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