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微小なカタツムリの世界

 

 浦添市に、いろいろなカタツムリが生息していることは、以前に、浦添大公園のページ「カタツムリのいろいろ」で紹介しました。今回は、以前に紹介した種類よりも、もっともっと小さい「微小なカタツムリ」を紹介したいと思います。

 

 『微小なカタツムリって、いったい、どれくらいの小ささなの??』

大きさ○○ミリメートルより小さいものを微小と呼ぶ、というような定義はありません。
ここでは、感覚的に、とっても小さい種を「微小なカタツムリ」と呼びます。

どれくらい小さいのか、下の写真を見てみて下さい。


よく見られる一般的な大きさの「ふつうのカタツムリ」

殻が2センチメートルくらいのパンダナマイマイ(左)と、3センチメートルくらいのシュリマイマイ





こちらがとっても小さい「微小なカタツムリ」 ※ この大きさで親の貝です

殻が2ミリメートルくらいのリュウキュウゴマオカタニシ(右は拡大)

 

 

 微小なカタツムリ達

浦添市内で見られる微小なカタツムリについて紹介します。
それぞれの種類について、野外での写真(左)と、ものさし(目盛りは1ミリメートル)を
当てて大きさが分かる写真を並べました。

 

ナハキビ Parakaliella nahaensis

殻の高さ2ミリメートル、殻の幅3ミリメートルくらいになります。
森林で、落ち葉の下などの地面で見られます。

 

ヒラシタラガイ Sitalina latissima

殻の高さ1.5ミリメートル、殻の幅2.3ミリメートルくらいになります。
前の種に似ていますが、殻の頂上と外側の縁が、より角張っています。
森林で、落ち葉の下などの地面で見られます。

 

フクダゴマオカタニシ Georissa hukudai

殻の高さ2ミリメートル、殻の幅1.6ミリメートルくらいになります。
森林で、岩石の表面などで見られます。

 

リュウキュウゴマオカタニシ Georissa luchuana

殻の高さ2.1ミリメートル、殻の幅1.9ミリメートルくらいになります。
前の種に似ますが、殻の表面に巻きに沿った細かい線をそなえます。
森林で、岩石の表面などで見られます。

 

ナガケシガイ Carychium cymatoplax

殻の高さ1.8ミリメートル、殻の幅0.6ミリメートルくらいになります。
森林で、落ち葉の表面などで見られます。

 

スナガイ属の一種 Gastrocopta sp.

殻の高さ2.4ミリメートル、殻の幅1.3ミリメートルくらいになります。
草地や荒地で、石の下などで見られます。

 

 

 身近なところに、こんな「微小なカタツムリの世界」があることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
浦添市内だけでも、これほどたくさんの種類が見られます。

 みなさんも、ぜひ一度、近所で探してみてください。

 

 

 
【カタツムリ探しでの注意点】

 触った後は、よく手を洗いましょう。
カタツムリには「広東住血線虫」という寄生虫がいる場合があります。あやまって口などから体内に入り込むと、人体に悪い影響を及ぼし、危険です。

 

 

 

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