記事番号: 1-2632
公開日 2021年11月29日
更新日 2025年12月25日
● ● 浦添市の自殺の現状について ● ●
浦添市において、令和2年~令和6年の5年間の自殺者数の合計は93人です。
自殺は、その多くが追い込まれた末の死であり、過労・生活困窮・育児や介護疲れ・いじめや孤立などさまざまな社会的要因があることが知られています。

NPO法人ライフリンク:「自殺の危機経路」より
厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」をもとに、浦添市における自殺の現状をまとめました。
● ● うつ病への理解 ● ●
★ うつ病とは
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
また、うつ病になると、ものの見方や考え方が否定的になります。
うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。
| ◇ こころの症状 ◇ | ◇ からだの症状 ◇ |
|
・憂うつ、気分が沈む、元気がない、悲しい、悲観的になる ・イライラする ・今まで好きだったことが楽しめなくなった ・集中できない、思考力の低下 ・自分を責める、死んでしまいたくなる |
・食欲低下、性欲低下 ・眠れない ・疲れやすい、体がだるい ・便秘、頭痛、動機、体重減少 |
うつ病では、こころの症状だけでなく、からだの症状もみられる場合があります。
上記の症状が2週間続く場合は、治療が必要です。早めに精神科、心療内科を受診しましょう。
★ 正しい知識を持つことで予防することができます
こころの耳「ご存知ですか?うつ病」(厚生労働省)
★ 周囲が気づける変化
いつも頼もしいお父さん、元気なお母さん、陽気な兄弟たち……。
普段、元気にしているあなたの家族は大丈夫ですか?
ふと笑顔が減ったり、疲れたような表情を見せていませんか?
そんな様子が気になったら、早めに専門の相談機関や医療機関へ相談を!
家族や周囲の人のサポートが大切です。
| ◇ 見られる変化 ◇ |
|
・以前と比べて表情が暗く、元気がない ・体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感)が多くなる ・仕事や家事の能率が低下、ミスが増える ・周囲との交流を避けるようになる ・遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する ・趣味やスポーツ、外出をしなくなる ・飲酒量が増えるなど |
【参考】厚生労働省「悩んでいるあなたへ 支えたいあなたへ マンガで読む相談例」
私たちにできること あなたもゲートキーパーになりませんか?
悩みを抱えている人は「言いたくても言えない」、あなたの身近にもつらい状況で苦しんでいるかもしれません。
変化に「気づいたとき」がアプローチのタイミングです。
◆声かけのポイント◆
・「ひょっとして、勘違いだったら申し訳ないけど」
・「おせっかいかもしれないけど」
・「眠れている?少しきつそうだけど」
・「最近のあなたの様子が気になって、心配で」
身近な方が、いつもの会話に一言添えて声をかけてくれると、「変化に気づいてくれた」「この人になら話してみようかな・・」と思って、今すぐにではなくとも、いつかあなたに悩みを打ち明けてくれるかもしれません。

★ ゲートキーパーは「命の門番」
ゲートキーパーは専門的な知識は必要ありません。ただ、ほんの少し「勇気あるおせっかいな気持ち」を持ち、それぞれの立場で、できることから進んで行動を起こしていくことがゲートキーパーの第一歩につながります。
身近な悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援することが重要です。
【参考】
■ 「誰でもゲートキーパー手帳」(厚生労働省)
■ ゲートキーパーになろう!ゲートキーパー研修用テキスト・動画(厚生労働省)
■ ゲートキーパーとして誰かを支えている人への支援(厚生労働省)
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