多様度指数(
Diversity Index )とは?
生物の群集の豊かさを表すのに、群集の中での種ごとの個体数の配分という考え方を多様度指数といいます。
種多様性を説明する要素として、種の豊富さ(Species richness)と均等度(evenness、または、equability)の2つがあります。種の豊富さとは群集に存在する種の数のことを指します。一般に、種の数が多いほど群集は多様です。しかしながら、群集に含まれる種の数が同程度であっても、特定の種の個体数が多く他の種の個体数が少ない場合、多様性は低くなります。
例えば、5種100個体の2つの群集A・Bあり、Aは5種とも各20個体が存在し、Bは1種が96個体で残り4種が各1個体からなる群集であったとします。
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この群集AとBとでは、種の豊富さは同じですが、種ごとの個体数が偏るBよりも、種ごとの個体数が均等に近いAの方が多様性が高いと言えます。このような群集内に存在する各種間の個体数の等しさを、均等度と呼びます。種多様性を表現するために、「種の豊富さ」と「均等度」を共に考慮した多様度指数(diversity index)が考案されています。
多様度指数だけで環境を評価することは不十分ですが、ものさしの一つとして捉えると便利です。
ここでは代表的な多様度指数 Simpsonの多様度指数(D)を紹介します。
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