上へ

  水質調査

  水生生物調査

  植物調査

  景観調査

  騒音調査

  陸域動物調査

 

 




平成25年度 てだこ環境調査団
 

 

水生生物による水質判定について

1. 調査結果

指標生物による水質判定の 結果、干支橋での水質階級はⅢもしくはⅣ、当山橋はⅣとなり、牧港川は「きたない水」、「大変きたない水」と判定されました。

 地点による判定結果の違いは、水質調査の結果から推測された原因と同じで、市街地からの排水の影響が大きいためであると推測されました。

 

 

調 査地点

干支橋

当山橋

A-1

A-2

A-3

B-1

B-2

B-3

指標種

ウズムシ類

3

0

0

0

0

0

カワニナ

0

0

2

0

0

0

ヒル類

11

7

8

5

7

ユスリカ類

105

27

14

7

31

サカマキガイ

0

0

0

0

0

エラミミズ

0

0

21

9

0

0

水質階級

 


ウズムシ類

ヌノメカワニナ

ヒル類

ユスリカ類

サカマキガイ

エラミミズ

確認された指標種

 

水生生物の採集

採集した生物の選定

 

 

2. 環境評価

2-1 評価

A班】

調査の結果、浦添大公園内を流れる牧港川における水質階級はⅢ~Ⅳでした。沖縄県内13河川34地点の水質評価の変遷の北部河川と比較した結果、北部河川の水質階級Ⅰより低い値でした。 以上のことから、牧港川の干支橋付近は生物が生きるには汚い川と評価しました。

 

B班】

調査の結果、浦添大公園内を流れる牧港川における水質階級は、Ⅳ(ユスリカ類…38、ヒル類…12、 エラミミズ…9)でした。源河川の水質階級はⅠ(ユスリカ 類…1、ヒル類…0、 エラミミズ…0)と比較した結果、大変きたない水(水質階級 Ⅳ)に生息する生物が非常に多いことが分かりました。以上のことから、牧港川の当山橋付近は汚染が非常に進んでいると評価しました。

 

2-2 現状

団員が観察した牧港川の水生生物の現状として、以下のような意見が挙げられていました。

 

・南部は人口密集地。

・牧港川の周辺の人口が多い。

・人の生活と川の関係が離れている。

・公園内にありながら親水地域とは言えない。


浦添は都市部で人口密集地域であり、多くの人々が生活していることから、河川に対する潜在的な汚染源が豊富であると言えるでしょう。さらに、市民は河川を身近な存在と感じてはいないようです。

 

2-3 問題・課題

 団員が捉えた牧港川の問題を以下に挙げてもらいました。

 

・大変きたない水に住む生物しか見当たらなかった。

・多様性が低い。

・浄化に対する対策が不足、あるいは無いのでは?


さらにそこから課題の抽出を行いました。

 

・生物が住める環境を回復させたい。

・川の生きものを採取して楽しめる川にしたい。

・流れや透明度の美しい川にしたい。

・親水性の有るきれいな川にしたい。


 

2-4 対策

上記の課題を実現するために、また牧港川の水質(=水生生物の生息環境)を良くするために、どうすれば良いかを団員で議論し、自由に意見を挙げてもらいました。

 

浄化関連

・上流域に浄化施設を造る。上流域の下水道を早急に完備する。

・生活排水を垂れ流さない。

 

啓発関連

・環境教育をする。

・川で遊ぶ機会を増やし、川に対する環境意識を高める。

・定期的に市民を巻き込んで調査をする。

・「ここにはこんな生物がいます」という子供にも大人にも分かりやすい標識を立てる。水質階級Ⅰ~Ⅳの説明を含めて。

 

親水整備関連

・親水公園を整備する。

・那覇市を参考に防犯カメラ等を設置し、子供達が遊べる環境を整え る。

 

 

  次の結果を見る

 

  浦添市環境マップ - てだこ環境調査団 - 平成25年度